酒粕を使って甘酒を作ります。
僕が子供の頃、母親や祖母が作ってくれたのはご飯と麹で作るアルコール分のない甘酒でした。それが甘酒だと思っていたので、酒粕甘酒を知った時にはびっくりしました。最初は美味しくないと感じましたが、お酒が飲めるようになった今ではすっかりお気に入りです。

酒粕を使って甘酒を作ります。
僕が子供の頃、母親や祖母が作ってくれたのはご飯と麹で作るアルコール分のない甘酒でした。それが甘酒だと思っていたので、酒粕甘酒を知った時にはびっくりしました。最初は美味しくないと感じましたが、お酒が飲めるようになった今ではすっかりお気に入りです。

息子が誕生100日を迎えたので、お食い初めの儀式をしました。お食い初めとは、無事に100日を迎えられたことを神様に感謝し、我が子の成長を祝うと共に、子どもが一生食うに困らないようにという願いを込めてご馳走を与える(実際にはまだ食べられないのでふりをする)儀式です。
メニューは、煮物、吸い物、鯛、赤飯、香の物、歯固めの石です。それでは早速作っていきましょう!
1)煮しめ

正月料理の煮しめを作りました。煮しめはおせち料理の元祖という説もあるそうです。若者向けでない地味な料理なので、これまで作ろうと思ったことはありませんでしたが、一式の食材が手に入ったので作ってみました。

生協で立派な大根が届いたので、肉と煮物にしようと思いました。これまで豚肉と大根、鶏肉と大根、魚と大根といった組み合わせで煮物を作りましたが、牛肉と大根という組み合わせはまだ試してなかったので、やってみることにしました。
牛肉と大根で思い出したのが美味しんぼの大根ステーキです。大根をフォンドボーで煮て、更に炭火焼きにし、醤油とバターを塗るという大根の煮物を極限まで豪華にした料理です。海原雄山が披露しました。いい機会なのでそれをイメージして似たものを作ってみることにしました。

僕が難しいと感じている料理にハヤシがあります。ハヤシの味はとらえどころがなく、レシピの確立に苦労しています。多分ハヤシはどれかの味が突出していれば良いというものでなく、幾つかの味をうまくバランスさせる必要があるためだろうと思います。

たっぷりの牛肉薄切りを炒め、鍋に投入します。味の柱なので900g使いました。

キノコもたっぷりと使います。エリンギ、椎茸、マッシュルームです。キノコは肉にはない独特の旨味(グアニル酸)があるので、これも重要な味の要素だと思います。

キノコを程よく炒め、鍋に加えます。

玉ねぎを程よく炒め、鍋に加えます。玉ねぎの役目は甘味、コク、旨味です。

茄子と生トマトを炒めました。茄子はトマト系煮込みには欠かせない食材だと思っています。茄子にはキノコと同じくグアニル酸があるそうです。トマトはグルタミン酸です。

ホールトマト、赤ワイン、すりりんご(紅玉)を加え少し煮込み鍋に加えます。赤ワインは肉と同重量くらいたっぷりと必要だと思います。赤ワインの酸味は重要です。たまたま紅玉があったので、これも加えてみました。酸味と甘味を追加します。また食材の種類を増やすことで味を丸くします。

煮込み鍋にデミグラスソース缶とアップルティーを加え煮込みます。アップルティーが余っていたので水がわりに使ってみました。酸味の補強となります。ここまでで8割方完成です。

ハヤシにトロミがなくシャバシャバだったので、ブラウンルーを作って加えることにしました。ブラウンルーはバターと小麦粉で作ります。今回はハヤシ約4Lに対し小麦粉50gとバター50gを使いました。

今回はキャラメル色になるまで小麦粉を炒めてみました。本当はもっと焦げ茶色まで炒めたかったのですが、怖くなってここで止めてしまいました。

ブラウンルーにハヤシの汁を少しづつ加え、溶き延ばしてから煮込み鍋に加えます。

ハヤシがほぼ完成しました。ブラウンルーだけではトロミが足りなかったので、水溶き片栗粉でとろみを補強しました。ブラウンルーは倍必要でした。

俺のハヤシの完成です!見た目はいい具合になりました。ムカゴ飯に添えていただきます。
味はわりと満足いくものになりました。85点です。
薄切り牛肉だけだと満足感に欠けるので、塊肉もあった方が良いと感じました。ブラウンルーはもっと焦がして苦みを出しても良かったかもしれません。どういうわけか今回のハヤシは米よりもパンの方が相性が良かったです。米とパンで何が違うのでしょうか?
次回のハヤシはこんな風にしてみたいと思います。
1)たっぷりの薄切り牛肉、塊牛肉(すね肉など煮込みに向いた部位)を使う。
2)牛肉、トマト、赤ワインは同重量。
3)ブラウンルーは多めにして焦がしをより強くする。