家庭料理に求められるもの

会社の健康診断で「貴方はデブです」と言われてしまいました・・・。

結婚してから忙しくなり運動を止めた一方で、栄養満点な料理を作り続けてきました。その結果カロリーオーバーになってしまったようです。最近服がきつくなってきたなーとは感じていましたが、健康診断で言われて流石にショックを受けました。

振り返ればこれまで、レストランのような本格的な料理を家で作ることを目指してきたように思います。そういうのは確かに美味しいのですが、健康のためには毎日食べるべきではないと理解しました。

外食は美味しさを追求します。そのために肉、油、塩を多用し旨味のピークを目指します。しかしながら、そういうものを毎日食べれば肥満になったり高血圧になったりしてしまいます。

家庭では旨味のピークを目指しては駄目だとわかりました。肉、油、塩の量を控えめにし、健康のピークを目指すべきです。旨味の量は減りますが、控えめな味付けだと素材の繊細な味がよくわかるようになり、これはこれで良いものだとわかりました。今後はこの方向性でいきたいと思います。

家庭料理にとって重要な要素をピックアップします。今思いつくのは重要な順番に、①衛生、②栄養バランス、③味、④手間、⑤コストです。また何か思いついたらコラムに記そうと思います。

究極の料理

「食材を食べ易くすること」が料理の本質とする。更に「食べ易い」を「消化しやすい」と捉える。

その条件における究極の料理とは、「食材を煮て雑菌を殺し且つ軟化させ、発酵により分子レベルで分解し、ミキサーで粉砕したもの」になるでしょう。

しかし、それだけで全て解決かというとそうでもない。

まず、食感がない。見た目が面白さに欠ける。味が均一で変化がない。発酵に時間がかかるため、色んな種類を用意しにくい。

食事にはやはり楽しみが欲しいし、色んな食材を食べた方が栄養バランスが良くなる。世の中に数え切れないほどレシピがあるのはそういうことだと思います。

料理とは何か

料理とは「食材を食べ易くすること」です。

人間は弱いもので、野にある食材をそのまま食べることはほぼ出来ません。野草は固く苦い。野生動物の生肉は筋張っているし病気の恐れがある。

食材を細かく切ったり、加熱によって柔らかくしたり、病原菌を殺して食べ易くすることが人間には必要です。このような行為は体外消化と捉えることができます。

体外消化を発展させることで、猿が人になったと言う説があります。体外消化をすることで、消化に関わる体内器官を縮小できた。体内消化を省エネ化することで、他の知的行為ができるようになったそうです。

今日、料理にまつわる情報は溢れかえっていますが、まずは「食材を食べ易くする」ことができれば料理としての最低要件を満たしていると言えます。