究極の料理

「食材を食べ易くすること」が料理の本質とする。更に「食べ易い」を「消化しやすい」と捉える。

その条件における究極の料理とは、「食材を煮て雑菌を殺し且つ軟化させ、発酵により分子レベルで分解し、ミキサーで粉砕したもの」になるでしょう。

しかし、それだけで全て解決かというとそうでもない。

まず、食感がない。見た目が面白さに欠ける。味が均一で変化がない。発酵に時間がかかるため、色んな種類を用意しにくい。

食事にはやはり楽しみが欲しいし、色んな食材を食べた方が栄養バランスが良くなる。世の中に数え切れないほどレシピがあるのはそういうことだと思います。

料理とは何か

料理とは「食材を食べ易くすること」です。

人間は弱いもので、野にある食材をそのまま食べることはほぼ出来ません。野草は固く苦い。野生動物の生肉は筋張っているし病気の恐れがある。

食材を細かく切ったり、加熱によって柔らかくしたり、病原菌を殺して食べ易くすることが人間には必要です。このような行為は体外消化と捉えることができます。

体外消化を発展させることで、猿が人になったと言う説があります。体外消化をすることで、消化に関わる体内器官を縮小できた。体内消化を省エネ化することで、他の知的行為ができるようになったそうです。

今日、料理にまつわる情報は溢れかえっていますが、まずは「食材を食べ易くする」ことができれば料理としての最低要件を満たしていると言えます。

料理の世界を探検する

生きる為と楽しさから日々家庭で料理をしています。

家庭料理の最大の長所は比較的安価に美味しいものが食べられることです。実は店の味を家庭で越えることは簡単です。家庭料理は利益を追求しないので、良い素材をふんだんに使えるからです。

家庭料理にはパズル的な面白さがあります。限られた素材、調味料、道具、時間でいかに美味しいものを作るかというパズルです。選択肢が限定されることで、思いもよらなかった料理が完成することがよくあります。そしてそういった料理も上記の理由で意外と美味しかったりします。

料理には研究的な面白さがあります。料理の工程は全て化学反応です。これを研究するのが調理科学です。調理の科学を知り、それを自分で確かめたり、利用したりするのには研究心をくすぐられる面白さがあります。

世界は広く、土地土地に様々な土着の料理があります。世界各地の料理を実際に作ってみると色々な発見があり面白いです。異文化の考え方や、馴染みのなかった素材やその歴史を知るのは知的好奇心満たしてくれます。

世の中の様々な料理を実際に自分で作り、その科学的要素や歴史をもっと知りたいと思っています。広大な料理の世界を探検していきます。