干し柿

庭で採れた柿です。今年は柿が豊作でした。これを使って干し柿を作ります。

うちの庭の柿は半渋柿です。未熟なうちは渋いのですが、熟すと渋みがなくなります。ですので熟したのだけを選べばそのまま食べられるのですが、そんな悠長なことも言ってられないので、干し柿にして全部食べられるようにします。

柿渋は水溶性だと渋味を感じるのですが、不溶化すると味として感じられなくなるそうです。この現象を利用したのが干し柿です。渋柿は皮を剥いて干すと、被膜ができることによって呼吸ができなくなって、内部にアセトアルデヒドが発生し、このアセトアルデヒドと水溶性の渋が反応すると渋が不溶化するんだそうです。よくできたものですね。

皮を剥きました。子供と妻の面倒を見た後の大量の柿剥きはしんどかったです。柿は2個1組で紐の両端に結わえます。干し柿を作る場合は、ヘタにTの枝を残す必要があるのですが、久しぶりで忘れていて、3分の1はTを切ってしまいました。仕方がないので、排水溝ネットで包んで、ネットを結わえました。最後に熱湯に8秒間くぐらせ、表面を熱湯消毒してから干します。カビとか腐敗防止のための処理です。

もうすっかり深夜です。天気が良かったので2階のベランダに干しました。カビずに美味しい干し柿になりますように!

雨の日は室内で干します。室内だと乾きが遅いです。

1週間でいい具合になりました。まだ水分が多めではあるのですが、これで完成とします。干し柿は水分が多めの方が美味しいからです。カチコチに干すと保存性は上がりますが、味の面ではピークアウトしてしまいます。なぜなら成分が水に溶けていないと味として感じることができないからです。渋と同じ理屈です。

干し柿は体積が半分になった頃が味の面ではベストだと思います。生の渋柿は糖度が20%あるので、糖の量そのままに体積が半分になれば糖度はなんと40%にも達します。

1個食べてみましょう。

中はこんな感じです。先端の方がとろっとしてますね。

甘くてとろっとしていて、びっくりするほど美味しいです!よくできた干し柿はゴディバのトリュフに匹敵する美味しさがあります。

今年は干し柿が上手にできたので近所の親戚にもおすそ分けしました。全員から美味しかったという感想が聞けて嬉しかったです。

以下おまけです。

今年は柿の他にセミも豊作でした。写真は1枚の柿の葉にとまった3つのセミの抜け殻です。珍しかったので載せることにしました。こんな葉っぱができるほど、今年は柿の木が抜け殻だらけになりました。今年はセミの大量発生の年だったようです。

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