カボチャを器にしてご飯を炊きます。野菜に米を詰めて炊く料理は、ギリシャにありイェミスタと言います。


生カボチャは固すぎて刃が立たないので、電子レンジで加熱して柔らかくして、上1/4を切り落としました。
断面を見ると外側から火が入っていることがわかります。たまに「電子レンジは食材の中から温める」という説明を聞きますが、それは間違いです。マイクロ波は食材の外側で水分子に吸収され、内側には届きません。また、断面を見てわかるように加熱ムラがあるので、大きいものは時々位置を変えることが必要です。

裏側です。電子レンジで急速に加熱したせいか割れが発生してしまいました。水が漏れてしまうとイェミスタが作れなくなってしまいます。次回はやはりオーブンに戻そうと思います。

スプーンで種を取り除きます。

器ができました。

中に詰めるご飯を作っていきます。今回はカレーピラフをカボチャの中で炊きます。トマト、玉ねぎ、ニンニク、ショウガに塩をして炒め、カレー粉を振ってカレーペーストを作りました。カレーはスパイスから作るのが好きですが、めんどくさいときはカレー粉も使います。

吸水させた米、カレーペースト、鶏腿肉の細切れ(加熱済み)を合わせました。これをカボチャに詰めます。

詰めました。ここに鶏モモ肉から出たエキスと水をなみなみとはります。水加減は適当で大丈夫です。米は既に吸水しているので、水分不足で芯が残る可能性は低いです。また容器は密閉しないので、加熱している間に余分な水分は飛びます。余った米はフライパンでパエリアみたいに炊きます。

蓋をして200℃のオーブンで90分焼きます。

焼けました。表面が艶やかになり美味しそうです。

取り出しました。

じゃーん。ご飯がふっくら炊けました!

器にすっぽりと納まりました。

断面です。

それでは、いただきます!
カボチャがネットリしていて凄く美味しいです!米を炊くために入れた水分をカボチャが吸って、ネットリと仕上がったようです。またカボチャの皮が程よく焦げ、少し苦みが出ていてビターチョコレートみたいになっていて、これもまた美味しかったです。カボチャの美味しさにビックリしました!
カレーピラフの方も普通に美味しかったです。
カボチャに色々と詰めて焼いてみたくなりました。普通のカレーとかシチューを注いで焼いたら美味しいものができそうな気がします。その際はカボチャが吸水できるように、水で少し薄めると良いんじゃないかと思います。