生協で質の良さそうなカボチャが買えました。その特徴を活かすため、丸ごとグラタンにすることにしました。


生カボチャは固すぎて手に負えないので、とりあえずオーブンで加熱して柔らかくします。電子レンジで加熱するというレシピが多かったのですが、ゆっくりと加熱した方がアミラーゼが働いてより甘くなりそうな気がしたので、オーブン加熱にしました。上下を返しながら200℃で30分間加熱しました。
台座は蒸し網です。オーブンでは一般的に黒トレイが使われます。黒トレイの場合はトレイ自体が熱くなって、その熱が上の食材に伝わります。今回は黒トレイを使うとかえって加熱ムラができそうな気がしたので、蒸し網にしました。
カボチャは密閉容器なので、そのまま長時間加熱を続けると爆発する恐れがあると思います。長時間加熱する場合はガス抜きの穴を開けた方が良いと思います。今回は15分の時点でヘタの周囲にガス穴を開けました。(ガス穴を開けられるくらいに柔らかくなったらこの処理は終了で良かったと思います。)

ヘタの周囲に穴を開け、種をかき出しました。切れ端を味見してみたのですが、特別に甘くはなってなかったです。次回は電子レンジ加熱にしようと思います。
ここで気づいたのですが、この小さな穴ではチーズの焼き面が小さくなってしまいます。結局上部1/4を包丁で切り落とすことにしました。

包丁で切り落としたら下側がちょっと崩れてしまいました。周囲から均等に刃を入れた方が良かったです。

スプーンで縁を広げました。

グラタン本体を作っていきます。紫玉ねぎをスエします。紫なのはたまたまです。

火を入れたら色が消えてしまいました。

鶏胸肉を細かく切って炒め、玉ねぎと合わせて色づくまで炒め合わせました。茶色くなるまで炒めることでメラノイジンの風味と味を生み出します。

冷凍保存しておいたベシャメルソースを解凍して加えます。

温度が上がるとネットリします。塩と黒胡椒で調味します。カボチャの分の塩分もここで加えます。

チーズが入る余地を残してグラタンクリームをカボチャに詰めます。

とろけるチーズを乗せます。

さぁ、フィナーレです。オーブンで焼いて仕上げます。

オーブンやグリルの最高出力で1時間焼きましたが、チーズが焦げませんでした・・・。家庭用オーブンレンジは駄目ですね・・・。いつもこんなんです。オーブンは250℃に一応設定可能なのですが、5分間限定だそうです。なんやねん!実際の庫内温度はわかりませんが、箱の外への放熱ばかりが大きくて、庫内温度は全然な感じがします。次買うならオーブン単機能で、しっかりと温度が上がるのにしたいです。

仕方がないのでハンドバーナーで焼き色をつけました。これで完成です。

お皿に盛り、イタリアンパセリ(庭)を散らしました。それではいってみましょう!

ナイフで4つに割りました。モーゼが海を割ったみたいになりました。

さて、それではいただきます!
グラタンが甘いです。紫玉ねぎの味だと思います。紫玉ねぎって普通の玉ねぎよりも甘いのかな。カボチャは長時間焼いたので水分が抜けてちょっとパサついていました。最初の加熱を電子レンジにしたり、中に水をはって加熱したり、オーブンの中に水をはったトレイを置いたりすればパサつきは抑えられるのではないかと思います。
ただの飾りのつもりだったイタリアンパセリがグラタンと好相性でした。グラタンのモッタリした味とシャキシャキとしていて爽やかな風味のイタリアンパセリが合わさるととても美味しかったです。
丸ごとカボチャグラタンは初めて作りましたが大成功でした。今度はハロウィンの時に作りたいです。
追記:妻が「オーブンなら南蛮窯バッケンが凄いらしいよ。」と教えてくれました。調べてみましたが、凄そうですね、これ。そうそう、僕が欲しいのってこういうのです。価格は54万~と出てますが、しょうがないですよね。次はこれを買うことにします。