仕事帰りに魚屋さんを覗いたら北海道産の藻屑蟹が売られていました。「がん汁を作るチャンスだ!」と思ったので、買って帰りました。がん汁とは蟹を潰して得た汁で作る汁物のことです。蟹は食べるのが大変なので、「潰してエキスだけ使えばいいじゃん」という発想から生まれた料理だと思います。

半分に割られた藻屑蟹です。この状態で売られていました。

蟹をキッチンバサミで細かく切り、すり鉢で潰していきます。

汁や殻が飛散しないようにラップで半分覆って潰しました。殻が固いので結構な重労働でした。

潰した蟹に水を注ぎ、エキスを抽出します。

抽出したエキスがこちらです。コクのありそうな色をしています。

煮たらたんぱく質が凝固し、溶き玉汁みたいになりました。

殻が勿体なかったので水を追加し、煮出しました。

殻を煮た汁を追加し、味噌を解いたら完成です!

がん汁ができました!
味は意外と優しい感じでした。もっとガツンと蟹の風味がするかと思ったのですが。でも蟹のダシがしっかりと出ていて美味しかったです。塊の食感は溶卵とほぼ同じでした。
美味しかったですが、手間のかかる料理なので気軽には作れないですね。蟹を潰すのに餅つきの臼と杵が欲しかったです。