前回の反省を基に、自分の勘を信じてハヤシを作ります。前回のスタンダードハヤシは食材の種類が少なく味のバランスが角ばっていたことが問題だったので、今回は色々な食材を用います。

茄子とセロリを炒めます。

玉ねぎを炒めます。

大根を炒めます。普通、大根はハヤシに入れないのでしょうが、冷蔵庫にあったので。でもミネストローネには大根を入れても問題ないですし、ボルシチでは大根によくにたビーツと肉を煮込むので、大丈夫だろうと判断しました。
この他にジャガイモを炒めました。ジャガイモは味要員の他、とろみだしの役目もあります。本来なら人参も入れたいのですが、つわり中の妻が人参NGになっているので加えませんでした。

炒めた具に水を加え、1時間煮ました。煮る前に炒めたのは嵩減らしと、その方が軟らかくなるためです。

煮込んだ野菜をバーミックスで粉砕し、ペースト状にしました。バーミックスとかミキサーにかければ食材は砕けてペースト状にはなりますが、繊維は長いまま残ることがあります。野菜ペーストを作るなら、事前に包丁で野菜を出来るだけ薄くスライスして繊維を短く断っておいた方がよいです。
このペーストを作るのにかなり手間がかかりました。西洋料理には味噌や醤油といった強烈な旨味を持つ調味料がないので、重厚な味を作るのには凄く手間がかかります。

エリンギ、マッシュルーム、椎茸を炒めます。キノコは形ある具にします。

牛肉切り落とし600gを炒め、赤ワイン200ccを加えて煮詰め、アルコールを飛ばします。

寸胴に野菜ペースト、キノコ、牛肉、煮詰めたホールトマト(2缶)、ハインツのデミグラスソース(2缶)、白ワイン、コンソメの素、塩、ウスターソース、ケチャップを加えて少し煮込んだら完成です。
ルーが滑らかで、予想通り味のバランスが丸くなっていました。大根を入れたので、ハヤシとボルシチの中間のような味になりました。普通のハヤシを期待して食べると「ちょっと違う」と感じるかもしれませんが、これはこれで美味しいです。

生クリームを加えたら凄く美味しかったです。
ハヤシの基本はもうわかりました。あとは好きにアレンジできます。色んなカレーがあるようにいろんなハヤシがあって良いと思います。