真鱈唐墨のペペロンチーノ

前の冬に仕込んだ真鱈の卵巣で作った唐墨を食べることにしました。

唐墨とは要は魚の卵巣を塩漬けにして乾燥させたものです。単純なものなので、日本のみならず世界中で同様の保存食があるようです。イタリアにはボッタルガがあります。またこないだはTVでアフリカの原住民が川魚の卵巣を塩漬けにした後に乾燥させているのを見ました。良い現金収入源になると言ってました。

前の冬はボラの卵巣で唐墨を自作しました。ボラ以外の卵巣でも作れるんじゃないかと思い、真鱈の卵巣で作ってみました。

それがこちらです。黒くて見た目はあまりよくないです。1年近く手を付けずにいたのは見た目があまり美味しそうではなかったことも理由にあります。

出刃で半割にしようとしましたが、固くて刃がたちませんでした。手で割ろうとしたら連結部の付け根で折れてしまいました。意外や断面は深い紅色で美味しそうです。皮を毟って食べてみたらチータラのタラの味がしました。そりゃ鱈ですから当然ですね。

薬味おろしでおろします。固いですが、本質は細かい卵の集合体なので、すりおろすことは可能です。ゆっくりと唐墨をすりおろす動作は、書道の墨をするのと同じです。唐墨とはうまくネーミングしたものだと思います。

大分たまりました。 海の匂いがします。 これをスパゲッティの味付けに使います。

スパゲッティを茹でます。味付けの際にも加熱するので、所定の12分より少し短い10分で引き揚げます。

ニンニクと唐辛子をオリーブオイルでじっくりと炒めてペペロンチーノのソースを作ります。

ここに茹で上がったスパゲッティーと少量のゆで汁を加え、軽く炒めます。唐墨の粉を加え、塩と味の素を加えたら完成です。味の素を加えた理由は旨味の補強と味をまとめるためです。

できました!これは妻の分。辛さ控えめです。

これは僕の分。辛いのが好きなので。

味は、たらこスパゲッティーですね。真鱈の卵ですからよく考えたら当然ですね。味の素がうまく味をまとめていて美味しいです。味の素をいれると商業的な味になります。

だったら普通のたらこ使ったらいいんじゃない?と言われたら否定しきれませんが、唐墨にはロマンがあるからいいんです。

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