駅地下の八百屋でビーツを見つけたのでボルシチを作ることにしました。ボルシチは既に何回か作っているので、少しオリジナリティを出すことにしました。今回は日本的な野菜を使って作ります。
ボルシチと聞いてもピンとこない方も多いと思いますが、ボルシチとは一言でいうと「ビーツと肉の入ったミネストローネ」です。それでは早速作っていきましょう!

スペアリブ1.0kgです。先ずはこれを水で1時間煮ます。煮はじめにアクがでるので、掬って捨てます。

1時間煮ました。表面に浮いた油は捨てます。酷寒の地に住んでいればエネルギー源に良いかもしれませんが、日本ではこんなに油は必要ないです。

茹で上がった肉です。骨は抜いて捨てます。1kgの生スペアリブを茹でたら、ラード60g、骨140g、肉540gになりました。消えた260gは多分肉汁です。ラードと骨は捨てましたので、生で1kgあっても最終的に肉として残るのはおよそ半分です。

生トマトとニンニクを粉砕して肉を煮たスープに加えます。

里芋、人参、玉ねぎ、えのき、椎茸、エリンギ、舞茸をスープに加え軟らかくなるまで煮ます。

これがビーツです。アカザ科で、ほうれん草の親戚です。甜菜(サトウダイコン)の一種で甘みがあります。味は大根に近いです。これを入れるとスープが赤くなり、甘くなります。ミネストローネでは砂糖を入れますが、ボルシチではビーツが砂糖の役目を果たします。

切ると中は真っ赤です。

予想以上にかさが増えたので、寸胴に移しました。刻んだビーツを加えます。

本来はキャベツですが、白菜にアレンジしてみました。

肉を戻し入れ、白ワインを加え暫く煮ます。白菜が煮えたらコンソメと塩で味付けして完成です。素材の味を味わえるよう、薄味に仕上げた方が良いと思います。健康にもいいですしね。

スメタナ(サワークリーム)を添えて、ボルシチの完成です!スメタナなしだとうっすらと甘みのある優しい味わいの野菜煮込みです。スメタナがスープに溶けると脂のコクが加わってより美味しくなります。