流行りのタピオカドリンクを作ります。
タピオカの粒は正式にはタピオカパールと言います。キャッサバというブラジル原産のイモから作った澱粉のことをタピオカと言い、タピオカパールはタピオカを造粒したもののことを言います。
キャッサバは澱粉の生産能力が高いのですが青酸毒を持っています。南方の植物は身を守る手段を持っていることが多いです。生物の活動が特に活発なので他の生き物に食われないように身を守る必要があるのでしょう。
青酸毒への対処法としては、切った後に水に晒すのが一般的な方法のようです。澱粉は水に溶けにくく、青酸毒が水に溶けやすいことを利用した毒抜きです。
水に晒して澱粉を分離すれば毒の面では安心ですが、粉だと食べにくいです。そこで造粒して食べやすくしたのがタピオカパールなのでしょう。食材を食べやすくするのが料理の定義ですので、ここまでも料理の一部です。

タピオカドリンクの材料はタピオカパール、黒糖、豆乳(写真外)です。

タピオカパールを水に浸して吸水させます。

たっぷりの湯で茹でます。アルデンテくらいの茹で加減がよいようです。茹でて水にさらしておいたら水を全て吸ってしまいました(写真)。食べきれる分だけ茹でる方が良いようです。

黒糖と水を火にかけて黒糖シロップを作りました。器にタピオカを入れ、シロップをかけ、豆乳を注げば完成です。

黒糖のコクのある甘さとと豆乳はよく合います。タピオカはお店のと遜色ない食感です。今回のは小粒のタピオカでしたが、もっと大きい方がより食感を楽しめて良いかもしれません。